施術案内 〜注入法〜レディエッセ

シワに対してはフェイスリフト、ケミカルピーリングもしくはレーザーピーリング、そして日々のスキンケアなど、ありとあらゆる方法が導入されています。それぞれに有効な部分が異なっています。シワの最も深い部分を「底上げする」方法として注入法があります。

脂肪注入

顔面の老化現象は大きく分けると

  • 組織の下垂
  • 皮膚質の変化
  • 軟部組織のボリュームの減少

に分類することができます。
その中で軟部組織のボリュームを改善させる方法に、コラーゲンやヒアルロン酸などのいわゆるフィラーを用いる方法があります。これらの治療は数ヶ月に一度の注入を繰り返す必要があり、簡便ではありますが、繰り返しの治療による患者様の負担は意外にも多くなります。 また複数回の治療を嫌い、半永久的に持続すると謳われている注入材料も存在しますが、パラフィンやシリコンジェル注入による被害の歴史を顧みれば、このような注入材料を使用することは絶対に止めるべきだと思います。
そこでこのような軟部組織の増量を目的とした治療法の選択肢の一つとして、吸引した自己の脂肪を利用する脂肪注入法は非常に優れた方法です。
脂肪注入法の適応は広く、顔面のほぼ全ての部位に用いることができます。その中でも特に良い適応となるのが、下眼瞼から頬部に生じた陥凹、いわゆるnasojugal groove(頬瞼溝)に対する注入です。この部位の陥凹変形は非常に老けた印象となるため、ボリューム感を持たせることにより、若返りの効果は高いものとなります。他には頬部、側頭部、上眼瞼などがよい適応となります。
上眼瞼の陥凹に関しては眼瞼下垂に起因する場合もあり、また失明の報告もあることからその適応には十分に注意を払う必要があります。
脂肪注入法の術式には、採取した脂肪を洗浄後ガーゼで濾す方法、採取脂肪を遠心分離するコールマン法、そして脂肪採取と洗浄、分離を同時に行うLipivage(TM)を用いた方法などがあります。
脂肪の採取は通常腹部もしくは大腿部より行います。脂肪採取予定部位の目立たない部位に約3oの小切開を加え、特別に調合した麻酔液を注入します。
注入後は薬液が漏れないように切開部を縫合し、体外式超音波(EUA)で5分ほどマッサージを行なった後、脂肪の採取にかかります。この際、局所的な陥凹変形を残さないように広めに均一に脂肪の採取を行なう必要があります。
体外式超音波(EUA)を使用したことにより、ほとんど血液の混入のないきれいな脂肪を採取することができます。採取された脂肪はコネクターを介し1ccのシリンジに小分けします。
これで原則として外気に曝されず、ガーゼ繊維の混入などもない注入脂肪の採取ができます。
手術前にマーキングした脂肪注入予定部位に、少しずつ塊にならないように注意しながら脂肪の注入を行ないます。注入量は術後のダウンタイムなども考慮に入れ、目で見てやや多いかなといった程度、すなわち20〜30%ほど多めに注入するにとどめます。
最後に脂肪注入部位を最終的な形態を想像しながら入念にもみほぐす。この操作は脂肪注入術を行う際に、非常に重要なステップとなります。
脂肪注入部は3日間テーピング固定を行ない、脂肪の良好な生着を促すためにも局所安静に努めて頂きます。注入部位のマッサージなどはしばらくの間控えて頂きます。脂肪採取した所は1週間圧迫固定を行い、抜糸を行います。