施術案内 〜スキンケア〜

どうしても避けられない重力や遺伝子の関係、さらには紫外線やアルコールの摂取・喫煙などから、顔はフレッシュさを失い老けていきます。若返りのための施術には、小ジワなど皮膚に対する処置も大切ですが、その中核となる手術はフェイスリフト手術です。ご希望に合わせていろいろな方法が組み合わされ、あなたの治療が計画されていきます。

ニキビ・ニキビ痕の治療
  • ニキビで悩むのは止めましょう

25歳をこえてニキビのようなものが出来ると一般的には“吹き出物”と言っていますが、これもニキビで医学的な診断名は尋常性座瘡で単に毛穴の炎症のこと意味しています。
ニキビは放置すれば時に悪化し時に皮膚を陥凹させ、またケロイドを発生し皮膚の表面はデコボコになります。ニキビの治療はまだ小さなうちに根本的に治療してしまうことが大切です。手遅れになってニキビ痕になってから治すのは手間のかかるお話になります。
もちろんこのような状態になっても、ほど良い状態を治療していく方法は開発されています。

  • ●ニキビが出来るしくみ――活性酸素との関わり

無数の毛穴の中には毛根だけでなく皮脂を分泌する皮脂腺が開口しています。そして、通常この皮脂腺から排出された脂分は皮膚の表面を覆い、皮膚を保護する役目をしています。この毛穴の周囲の角質が何らかの理由によって増生し毛穴を閉じるようなことがおきると、皮脂腺から分泌された皮脂は毛穴の中にとどまり面皰を形成し、皮膚の表面に必要な皮脂が流出しないような状況が生まれます。
この主な原因としては男性ホルモンが関与しているとされ思春期のようなホルモンバランスの不安定な時期や、生理前などでホルモンが作動する時期にこの様な状況が起きやすいと考えられています。
単に毛穴の中に脂分が溜まっただけであれば、問題はないのですが、溜まった皮脂は時間の経過とともに酸化され、この酸化された皮脂分が炎症を引き起こし、つぶつぶとした赤い点として見えてきたのが最も初期のニキビです。
このような炎症を引き起こすひとつの原因としてニキビ菌があげられています。ニキビ菌の代謝産物であるコプロポルフィリンが、皮膚に紫外線が当たることにより大量の活性酸素を発生させ、皮脂の酸化と毛孔の角化を促進します。酸化した皮膚は刺激が強いため、白血球が集まってきます。そしてこの白血球からさらに大量の活性酸素が放出されるという悪循環から生じるのです。この大量の活性酸素が周囲の組織を攻撃するようになりニキビは悪化するのです。
このような段階を踏んでニキビは当初面皰と言われる毛穴に皮脂が詰まった状態からある程度炎症の見える丘疹に変化し、さらにひどくなりますと膿疱を形成するようになります。
さらにこれが進みますと膿腫と言われる状態になり、皮膚の深い所に硬いしこりとなって触れるようになってきます。この時期になりますと毛穴の周囲にある雑菌も加わり症状は一層悪化していきます。そして、この膿腫が自壊したり積極的に圧迫して潰したりしますと、ニキビ痕(ニキビ跡)になる可能性があります。そして場合によりますと、この様な部位からケロイドが発生することも稀ではありません。

  • ●画期的なニキビの新しい治療法―ニキビ外来担当:寺島洋一先生

きっとすでに、ご自分のニキビについて治療を試みられてきている方だと思います。そしておそらくさほど有効でなかったり、一度治ったのにまた再発してしまったり、過重な食事制限やお化粧の制限などで、何かとわずらわされるニキビですが、諸外国ではニキビは既に解決された問題で、その8割から9割はニキビ痕などを残さずに奇麗に治されているのが現状です。
当院の寺島先生が学んだ池野先生が薦める、抗酸化剤としてのプロビタミンCを用いた新しい方法についてご紹介します。
治療方法としては、

  • 正常な皮脂の流出を妨げる毛穴周囲の角質の異常増生を防止する
  • 活性酸素による被害を最小限に押しとどめる強力な抗酸化剤の使用
  • ニキビ菌の退治

の3項目となります。これらの薬剤を症状に応じ正しく使用していくことが大切です。
特に、皮脂の排泄を促す為に異常角化した毛穴周囲の角質を取り除く治療と、滞留した皮脂腺とニキビ菌と紫外線が絡み合って作り出される活性酸素による害毒を中和させる強力な抗酸化剤が治療の中心となっています。
このための薬剤は、院内処方という形式で自家製造してニキビの治療を行うことにしました。当院で用いている角質の剥離剤は数種類のAHAと呼ばれるフルーツ酸で、抗酸化剤としては、皮膚に吸収されて初めてビタミンCに置き換わるプロビタミンC(リン酸アスコルビン酸エステル)のローションやトレチノイン酸を用いています。また、ニキビ菌に対する抗生物質としてクリンダマイシンローション(ダラシンローション)を使用しています。

  • 基本となる治療の流れ

2週に1回ほどAHAを用いたピーリングを行いながら、朝夕少なくとも2回洗顔後に抗酸化剤であるプロビタミンCローションをたっぷり塗布していただくことになります。
また、膿疱や膿腫といった状態になっている部位につきましては多少皮膚が赤くなったり、その後に落屑と言って表面がボロボロむけてくる状態を経験されるかとは思いますが、トレチノイン酸を局所的につけていただくこともあります。
また、治療経過中に丘疹もしくは膿疱といった状態のところに痒みが生じる場合にはクリンダマイシンローションもしくはダラシンローションを小さな容器に取り分けておいていただき、局所的に少量塗布していただくようになります。このローションはアルコールに溶かしていますので、抗生物質の力とあいまって消毒の効果もあるものとお考えいただいてよいと思います。
症状がさらに進んで膿疱や膿腫を形成しているような例ではニキビ菌以外のむしろ常在細菌といった菌の混合感染も考えられる訳ですから、このような場合には皮膚に集中的に集まる性質のある抗生物質ミノマイシンやルリッドの内服をお願いいたしますし、症状や程度によりましては大量のビタミンCやビタミンEの内服をお願いする場合もあります。
またある程度以上集族性に固まって膿疱を形成しているような場合にはAHAのピーリングでは不十分な場合もありますので、このような場合にはエルビウムレーザーを用いたレーザーピーリングも併用される場合があります。

  • 細かい点は担当医と相談

ニキビと言ってもその程度はいろいろあり、その症状に応じた治療をしていくことになりますので、担当医とご相談いただくのが一番だと思います。
治療期間は3ヶ月から4ヶ月を予定しています。この間に一定の治療効果が上がらないものにつきましては、難治性のニキビと診断されさらに特別な治療方法に移行いたしますが、この割合はかなり少ないものですので、難治性と診断された場合にあらためてご相談申し上げます。
勿論ニキビは一度治ったと思っても再発してしまうようなことがよく経験されていまして、ニキビになりやすいお肌というものは、遺伝的体質にある程度関与している問題であることも判明していますし、ストレスやホルモン異常など複合的な因子が絡まっている問題ですから、いったんニキビの消失を見た場合でも局所に対するプロビタミンCの投与は継続的に行っていただき再発の兆候が見られた節には、最初に述べましたような手順にしたがって、丘疹以上のものに発展させないように皮膚を保っていくことは必要な事項になると思います。
さらに皮膚を恒常的に安定に保つためには、プロビタミンCのひとつの効果であるAnti-Aging的効果を利用したプロビタミンCの長期投与や、角質レベルの調整には、保湿剤や皮膚の必須ビタミンであるビタミンA類の塗布などを行い、皮膚の健全化をはかっていくことは大切なことになります。このための理学的療法(メディカルエステ)を別途用意しています。

  • ●ニキビ痕(跡)の治療――以前の肌に

治ってしまえばたかがニキビなのですが、この手当てが遅れたり処置を誤ったりするとニキビ跡が残ることになります。ニキビ跡にもいろいろな形態のものがあって、アイスピック状と称される鋭いと称される小さな鋭い形状の瘢痕から、ある一定の面積が陥凹してしまう陥凹性のニキビ跡、さらにはケロイドもしくは肥厚性瘢痕などが入り交じった様々な病変が残ります。いったんこのような皮膚の外観を呈するようになりますと、これを完全に元の皮膚の状態に戻すことは出来ません。ですからニキビは重症にならない前に正しい治療を行っておくことがとても大切なことになります。いったん生じてしまったニキビ跡は皮膚の真皮層の菲薄化や瘢痕化が進行していることになります。そして多くの場合は何らかの色素沈着を伴います。
このような状態から皮膚を回復させていくために皮膚の表面を何らかの方法で擦過し、新しい皮膚を再生する(皮膚のターンオーバー)を図る手段がとられます。皮膚のターンオーバーを早めるためには、皮膚にとって最も重要なビタミンであるビタミンAの投与は不可欠で、このビタミンAの投与を行いながら、表面をピーリングしていくことになります。
また、場合によりますとビタミンA類のひとつに数えられるトレチノイン酸を用いたピーリングを施行する場合もあります。この際にはトレチノイン酸により、かなり皮膚表面が真っ赤になることをご承知おき下さい。ただ、トレチノイン酸には皮膚のターンオーバーを早める力がかなりありますので、場合により是非とも必要な処置になります。
また、肥厚性瘢痕あるいはケロイドのような状態に対しては、これら肥厚している部分に必要な薬剤を注入し柔らかくする方法もあわせ用いられていきます。また、部位やこれらニキビ痕の数にもよりますが、瘢痕部分の切除手術も適用される場合もあります。
ニキビ痕は大変多彩なものですので、細かい治療の計画につきましては担当医と充分にご相談下さい。

  • ●フォローアップ:紫外線対策はニキビ対策のキーワード

一度でもニキビが出来たことのある方は、また再発してくる可能性が大変高いことを考慮に入れて、プロビタミンCのような抗酸化剤を使用し続けることを薦めています。
また、最近では外的環境として冷房あるいは暖房の発達により、皮膚表面は異常に乾燥しやすい状態になっており、また、紫外線の量も増えている訳ですから、これらの外的要因やストレスが加わって、今まで何の問題なかった皮膚に突然にニキビや吹き出物が出来てくることも不思議ではないと思います。このような時にも慌てずにニキビにおける基本的な治療、すなわち異常角質の除去ならびに強力な抗酸化剤の使用をお薦めします。
また、むしろしっかりとお化粧していただいて紫外線から皮膚を守っていただきたいと思っています。そして、全ての人にとって今後より増大する紫外線から皮膚を守らなければならないのは何もニキビ予防のためだけではありません。紫外線はいろいろな皮膚の障害を引き起こす原因になりやすいので、皮膚を日光をさらす行為については気を付けるべき事項でしょう。